池尻大橋駅内科・循環器内科クリニック〈土日診療○〉

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心房細動

<心房細動>

概要:

​​心房細動は、心臓の上部にある心房が不規則に震えることで、正常なリズムを失う不整脈の一種です。​
これにより、心臓全体のポンプ機能が低下し、血液の流れが滞ることで血栓(血の塊)が形成されやすくなります。​
この血栓が脳の血管を塞ぐと、脳梗塞を引き起こすリスクが高まります。​
心房細動は高齢者に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。​
早期の発見と適切な治療が重要です。​​

症状:

心房細動の主な症状は以下のとおりです:​
・ 動悸:​心臓が速く、不規則に鼓動する感覚。
・息切れ:​軽い運動や日常活動で息苦しさを感じる。​
・ めまい:​立ちくらみやふらつきを感じる。​
・ 疲労感:​全身のだるさや疲れやすさ。​
・胸の不快感:​胸の痛みや圧迫感。​
*全く症状が現れない場合もあり、健康診断などで偶然発見されることも少なくありません。

診断:

心房細動の診断には、以下の検査が行われます:​
・ 心電図:​心臓の電気的活動を記録し、不整脈の有無を確認します。​
・ホルター心電図:​24時間心電図を記録し、発作的に起こる不整脈を検出します。​
・ 心エコー:​超音波を用いて心臓の構造や機能を評価し、血栓の有無や心房の大きさを確
認します。​

治療:

心房細動の治療は、症状の程度や持続時間、患者さんの全身状態などを考慮して選択されま
す。主な治療法は以下のとおりです:​

1. 抗凝固療法

心房細動では、血栓形成による脳梗塞のリスクが高まるため、血液をサラサラにする抗凝固薬の服用が推奨されます。​
具体的な薬剤としては、ワルファリンや経口抗凝固薬(DOAC)などがあります。​
ただし、すべての患者さんが抗凝固薬を必要とするわけではなく、リスク評価に基づいて判断します。

2. 薬物療法

薬物療法には、以下の2つのアプローチがあります。​
・ リズムコントロール:​抗不整脈薬を使用して、心房細動を正常なリズム(洞調律)に戻す、または維持する方法です。
・ レートコントロール:​心房細動を維持したまま、心拍数を適切な範囲に抑えることで、症状を軽減する方法です。
*どちらの方法を選択するかは、患者さんの症状や生活の質、他の疾患の有無などを考慮して決定されます。

3. カテーテルアブレーション

薬物療法で十分な効果が得られない場合や、副作用が強い場合には、カテーテルアブレーションが検討されます。
​この治療法では、カテーテルを用いて心房細動の原因となる異常な電気信号の発生源を焼灼し、正常なリズムを取り戻します。
​特に発作性心房細動の患者さんに対して、高い成功率が報告されています。

4. 左心耳閉鎖術

抗凝固薬の服用が困難な患者さんに対して、左心耳閉鎖術が行われることがあります。​
これは、心房内にある左心耳と呼ばれる部分を閉鎖することで、血栓形成のリスクを低減させる方法です。
心房細動は、適切な治療と管理により、生活の質を維持し、合併症のリスクを減少させることが可能です。​定期的な医療機関での検査と、医師との相談を通じて、最適な治療法を選択することが重要です。

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